1 Mavic 2 本体への接続軸の取り付け、取り外し
(1) まず同梱する強力マジックテープ(以下商品名マジロックといいます、耐荷重は1平方cm当たり2kgです)をバッテリーに貼り付けます。
(2) 次に同梱する接続軸(下の写真の横棒)に貼り付けているマジロックと、バッテリーに貼り付けたマジロックを張り合わせて固定します。
張り合わせる際には接続軸が Mavic 2 の重心位置になるようにします。Mavic 2 の重心位置はバッテリーボタンです。そこで上から見ると下の写真の位置となります。
【重要】接続軸側のマジロックとバッテリー側のマジロックを張り合わせる際に、ほとんど剥がせないほど強く張り合わせると Mavic 2 が飛行中に振動を起こすことがあります。マジロックは強力ですので普通に強く張り合わせてください(慣れると思います)。
【重要】Mavic 2 Enterprise の付属ライト等を付けるときは前が重くなるので、接続軸をやや前に付けて前後のバランスをとってください。ただし前に付けすぎると、後ろのプロペラが球体内のジンバルに当たる可能性もありますのでご注意ください。
(3) Mavic 2 本体からの接続軸の取り外し(マジロックの剥がし方)は、下の写真のようにバッテリー側のマジロックの余った部分を押さえながら、赤丸部分の接続軸側マジロックの余った部分を引っ張って剥がします。
(4) 以上で Mavic 2 本体への球体接続軸の取り付けは完成です。なお、取り付けの強度について付言します。
1. まず最も重要な、離陸、飛行中、着陸までの球体ガードと機体の関係は、球体ガードが機体にぶら下がっています。このとき球体ガードの重みはマジロックを張り合わせる力となります。したがってはがれません。
2. 飛行中に球体ガードが壁などに衝突しても、耐荷重1平方cm当たり2kgのマジロックの張り合わせは強力なので、ずれたり、はがれたりしません。マジロックと機体の貼り付け、マジロックと接続軸の貼り付けも強力です。
3. 離陸前と着陸後の球体ガードと機体の関係は、機体が球体ガードにぶら下がっています。このとき機体の重みでマジロックをはがす力が働きます。しかし Mavic 2 の総重量は900gと軽く、他方マジロックの耐荷重は1平方cm当たり2kgなのではがれません。
2 半球の組み立て
(1) 2個の半球は梱包するため「だけ」の理由で取り外しています。Mavic 2 用球体ガードは強度を保つために常に球体にしておく必要があります。
(2) 球体にする方法は瞬間接着剤を黒色のカーボン棒の先端約4mm部分につけて、6角形の青色ジョイントに差し込んで外れないように固定します。順番は、まず左側シールの6角形青色ジョイントに左シールの2本のカーボン棒を差し込んで固定します。次に右側シールの6角形青色ジョイントに右シールの2本のカーボン棒を差し込んで固定します。同様に残りのカーボン棒を6角形青色ジョイントに差し込んで固定します。
【重要】瞬間接着剤で固定しないと、飛行中に半球に分解して墜落する恐れがあります。
(3) 上側の機体出し入れ口
上側の機体出し入れ口は取り外しが必要ですから瞬間接着剤を絶対につけないでください。
下記をご参照ください(動画はMavic Airですが基本的に同じです)。
備考:機体出し入れ口の黒色のカーボン棒を何十回も青色ジョイントに差し込むと、差し込みが緩やかになってすぐに外れることがあります。これは空中で機体出し入れ口が外れることにつながりかねず危険です。このような場合は黒色のカーボン棒の先端4mm部分に瞬間接着剤をつけてカーボン棒を太くしてください。外れにくくなります。ただし瞬間接着剤が乾くまで青色ジョイントに差し込まないでください。
3 性能
(1) イワサキ球体ガード9 for Mavic 2 球体最大直径:79cm、球体ドローンガード総重量:490g
(2) 最大風圧抵抗: 風速6m/s
(3) 【最重要】球体ガード総重量490g+機体の総重量(バッテリー等全て含む)907g=1397gです。ペイロード(安定飛行総重量)は当社測定で1425gです。
(4) 【最重要】飛行時間は約15分です。モニターのバッテリー残量をご確認しながら警告表示が出たら速やかに着陸させてください。
(5) 【最重要】Mavic 2 の前後、上下、左右の障害物検知システムをDJI Go 4アプリで全て無効にし(具体的にはビジュアルナビゲーション設定の詳細設定「スマートReturn-to-Home」OFFを含めて、ビジュアルナビゲーション設定ボタンをすべてOFFにします)、かつS(スポーツ)モードで飛行させてください。前後、上下、左右の障害物検知システムのいずれかが有効な場合、Mavic 2 は球体を感知してしまい、飛行できません。※Mavic2 Enterprise の場合は、DJI Pilot で「マルチフライトモード」を有効化した後、S(スポーツ)モードにします。
4 飛行手順
(1) 送信機の電源オン、DJI Mavic 2 本体の電源オン、DJI GO 4 アプリオン。
(2) 【最重要】アプリ内で前後、上下、左右の障害物検知システムを全て無効にする(具体的にはビジュアルナビゲーション設定の詳細設定「スマートReturn-to-Home」OFFを含めて、ビジュアルナビゲーション設定ボタンをすべてOFFにする)。かつ Mavic 2 の送信機を必ずS(スポーツ)モードにする。※Mavic2 Enterprise の場合は、DJI Pilot で「マルチフライトモード」を有効化した後、S(スポーツ)モードにする。
(3) 【最重要】よこ360度回転、たて360度回転のコンパスキャリブレーションを行う。
※モーターを止める(=プロペラを止める)たびに必ず行ってください。これを忘れると機体を制御できなくなることがあります。
※1フライト後、バッテリー残量に余裕があり2フライト目を行う場合は以下となります。
①1フライト後、モーターをかけ続けたまま(=プロペラを回し続けたまま)であれば、コンパスキャリブレーションの必要はなく、2フライト目も安定飛行します。
②これに対して1フライト後、モーターをいったん止める(=プロペラを止める)と、2フライト目は安定飛行しません。この場合はコンパスキャリブレーションおよび下記(4)水平な地面等におく作業が必要です(モーターを止めるとメインコントローラー(MC)は水平な位置に着陸したと判断します。ところが実際には球体の中でドローンは斜めに揺れています。そこで、この時点でMCは水平位置を把握できなくなるため、2フライト目は安定飛行しないと思われます)。
(4) 【最重要】Mavic 2 を水平な地面等におき、メインコントローラー(MC)に水平位置を記憶させる(約10秒)。
※モーターを止める(=プロペラを止める)たびに必ず行ってください。これを忘れると機体を制御できなくなることがあります。
(5) Mavic 2 を球体ガードに入れてセットする。下記をご参照ください。
(6) 【最重要】手動による離陸
プロポの2本のスティックを手前内側に倒してモーターを始動し、上昇用スティックを徐々に上げる手動による離陸を行ってください。DJI GO 4 アプリによる自動離陸を使わないでください。自動離陸を使うとメインコントローラーは自動離陸の際にドローンが通常より重いのでモーター出力がオーバーロードしていると誤認識し、モーターオーバーロードの警告がアプリ上で表示され、その後に過放電というWARNINGが出る可能性があります。
(7) 【最重要】慎重な飛行
Mavic 2 は他のドローンと比較して相対的に大きく、モーターの馬力は弱い特徴があります。このためMavic 2 用球体ガードも相対的に大きい特徴があります。そこで当初の2~3回の飛行では生卵を飛行させるように慎重に壁などに当てて慣れてください(GPS環境、非GPS環境とも飛行OK)。
(8) 【最重要】手動によるソフトな着陸
※球体ガードに過度な衝撃を与えないようにソフトな着陸を行ってください。具体的には高度10cm~20cmで下降をいったん止めて、そこからゆっくりと着陸させてください。DJI GO アプリによる自動着陸を使わないでください。特にコンクリートへ着陸するときはご注意ください。
(9) 機体本体を球体ガードから取り外し
以上です。