無人機等プロ空撮の現状

This report is Japanese version only.
 
最近、朝日新聞の「なるか空の産業革命 無人機ビジネス 米で参入続々」(2014/8/24)や日本経済新聞の「米で無人機の商業利用広がる アマゾンは商品配送 映画撮影や農業にも、プライバシー課題に」(2014/8/19)など、米国での無人機の商業利用拡大の可能性を報じるニュースを見かけます。
 
しかし弊社が調べた限りでは、日本の無人機等によるプロ空撮会社様(屋号含む)は8/5現在、既に350~400社あります。特に無人機によるプロ空撮は紛れもなく無人機の商業利用ですから、日本では少なくとも350社が無人機の商業利用を既に行っているわけです。その数の多さに驚きました。
 
もっと驚いたのは以下の分類データです。
 
プロ空撮会社の分類(弊社作成)

(1) 古参の無人機等によるプロ空撮専門会社様

(2) 新規参入の無人機等によるプロ空撮専門会社様

(3) 建設会社や測量会社等社内新規に立ち上げた無人機によるプロ空撮会社様

(4) 数十年前からマニュアル飛行を行っている飛行クラブ等の方々による新規参入の無人機によるプロ空撮会社様

(5) 数十年前からプロ映像制作を行っている映像専門会社、テレビ局、新聞社等による新規参入の無人機によるプロ空撮会社様
 
分析(敬称を略します)

① (2)以下は大体過去2年以内に参入した新規会社です。(3)(4)(5)は特徴のある新規会社です。(3)(5)は社内業務だけでなく社外第三者へのサービス業務も行っている会社をピックアップしました(社内でも社外でも業務として活動するのでプロ空撮にあたります)。

専門会社(1)+(2)と非専門会社(3)+(4)+(5)の数の比率は大体1:1です

③ (4)は日本選手権等で表彰台に上がるクラスの無人機飛行のプロです。

④ (5)はテレビ番組等を制作する映像のプロです。しかも大体数十人の人材と資金力を持ちます。
 
展望

(1) 空撮関係も需要と供給の問題ですから、需要が増えれば皆幸せになります。需要が増えることを願います。

(2) 今後プロ空撮の競争は激化するでしょうが知恵を絞って一生懸命にがんばりましょう(弊社も含めて)。数年経てばプロ空撮はもっと面白い世界に入っていることが予想されます。例えば車の衝突防止機能など当たり前のようにマルチコプターにも装備されるでしょう(もしかすると来年にも出るかもしれません)。