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昨日 PAUI Oasis2、3、4、5(Oasis といいます)の目的は何かというご質問がありました。普遍的なご質問なので記事にしてみました。
1 Oasis の目的1
(1) Oasis の共通目的の1は、回転球体ガードが障害物に当たってもドローンは墜落しないという点です。
(2) 通常のドローンは、たとえプロペラガードを付けていても、障害物に当たると斜めになり、ほぼ墜落します。しかし Oasis は回転球体ガードがあらゆる方向に回転してもドローンは水平を保ちます。そこで回転球体ガードが障害物に当たってもドローンは水平を保つので墜落しません。
(3) 例えば屋外で橋や風力発電などを点検する場合、突風でドローンが橋などに当たることは結構あると聞きます。
2 Oasis の目的2
(1) Oasis の共通目的の2は、万一、人や物に当たっても怪我やキズを負わせないという点です。
(2) 例えば倉庫などの屋内を点検する場合、ドローンが人や物に当たる可能性はあります。回転球体ガードがあれば怪我やキズを負わせないことができます。
3 Oasis の目的ではないもの
(1) 回転球体ガードはドローンが障害物に当たるときの衝撃を緩衝するためのガードか、というご質問もあります。しかし緩衝は主目的ではありません。
(2) もちろん突風でドローンが橋に当たる場合などに備えた緩衝装置を回転球体ガードは備えています。しかし相当のスピードで壁などに衝突すれば回転球体ガードは壊れます。
(3) 例えば地上50cm上から Oasis を落とすと球体の一部は壊れる可能性があります。Oasis を着陸させる場合も、高度10cm~20cmで下降をいったん止めて、そこからゆっくりと着陸させることを奨励しています。
(4) なぜ衝撃緩衝を目的としないのでしょうか。それは頑丈な回転球体ガードを追求すると重くなりすぎるからです。
例えば Phantom 4 用回転球体ガードの重さは約500gです。これを1000gにしてよいなら、頑丈な回転球体ガードを作ることはできます。しかしながら飛ばない、または不安定飛行で墜落リスクが極めて高まるのです。