この記事は主としてイワサキ球体ガードをご購入いただいたお客様、および今後ご購入のお客様向けに、イワサキ球体ガードの修理方法を説明するものです。
1 イワサキ球体ガードの破損
(1) 最近(2017年7月)お客様からイワサキ球体ガードのカーボン棒を破損したとのご連絡をいただきました。
(2) 飛行中または着陸時にカーボン棒が破損することは、私も経験しましたし、十分にあり得ることで、お客様の不注意ではありません。
2 当社の対応
(1) そこで当社は、飛行中または着陸時にイワサキ球体ガードのカーボン棒または青色ジョイントをお客様が破損した場合、すべて無料で部品を追加納品しております(納品日から1年間)。
(2) 無料の部品追加納品はイワサキ球体ガードをご購入いただいた全てのお客様、および今後ご購入のお客様に対応いたします。
3 イワサキ球体ガード(球体ドローン)の修理方法~アセトン液で溶かす
(1) イワサキ球体ガードの球体は、以下の「6角形の青色ジョイント」28個、「5角形の青色ジョイント」12個、「長いカーボン棒」60本、「短いカーボン棒」60本で出来ています。
6角形の青色ジョイント
(上2本は Matrice100 用の長短カーボン棒、下2本は Phantom3 用の長短カーボン棒)
(2) そしてこれらをアロンアルファ(瞬間接着剤)で固定します。ちなみに上記 Matrice100 用と Phantom3 用のカーボン棒の長さの違いは、下記球体の大きさの違いとなります。
(外側の半球は Matrice100 用、内側の球体は Phantom3 用)
(3) 「カーボン棒」はアセトン液に強い(=溶けない)、「青色ジョイント」はABSフィラメントで出来ておりアセトン液に弱い(=溶ける)、アロンアルファもアセトン液に弱い(=溶ける)という性質があります。そこで、修理箇所をアセトン液につけて、青色ジョイントとアロンアルファを溶かしながら、青色ジョイントを破壊します。アセトン液の代表的なものは下記「純アセトン500ml」などです。
(4) 青色ジョイントは牡蠣の貝殻のように積層する構造です。そこで溶かしながら上下方向へ剥がすようにペンチ等で分解します。そして全てのカーボン棒等を引き抜いてください。その後、カーボン棒にアロンアルファを付けて、新しい青色ジョイントに全てのカーボン棒を差し込み、修理完了となります。